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第6回 カベを打ち破る ―Keep moving
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テニスを気持ち良く思い通りにプレーしたいと思うなら、絶対に外せない一番大切な基本があります。
それは動くこと。 “keep moving!”
動き続けることなしに自分の理想が成し遂げられることはありません。
クセ球に弱い、頭上のボールが苦手、ゲームで何処にいていいかよくわからない、といったテニスのありがちなカベをなかなか打ち破れないで悩むことはよくありますが、実は動けていないだけというのがほとんどです。
動きのスタートさえ遅れなければ、たとえそれが自分の嫌いなボールであってもたいがい上手く処理できてしまうものです。それをわざわざ深く掘り下げて難しく考えたあげく、自信と躍動感をすっかり忘れてスランプに陥ることは実に多いのです。
さてわかってはいても、この動くという作業はなかなか実践できないものですよね。なぜかというと、がんばって動くことはキツイわりにはその本物の効果が出るまで時間がかかるからです。地道に無駄に何ヶ月か動き続けた人にだけしか、いつのまにか動けるようになったという嬉しい実感は訪れないのです。
例えば一日に3,4セットできる大会に出たとしましょう。負けたくないという思いから普段の何倍も動いてボールを拾いに行くはずです。そして動いた効果によって翌日から3日間は試合前よりも数段調子はよいでしょう。ところがそれに甘んじて動いた時の集中度を忘れてしまえば、翌週には元の身体に戻ってしまいますから、いくらよいイメージが残っていても調子はすぐに落ちてしまいます。
調子の波を少なくしていつでも安定した満足度を得たいと思うなら、めんどうだけれど継続的に身体に動く負荷を与えなければなりません。
ただし私は宗方コーチじゃないから全てのボール1球1球に妥協しないで全力でプレーしろなんて言いません。レッスン中の5分でも10分でもいいから、相手のボールがどうのとか自分のフォームがどうのなんて忘れて、ただただ無心にボールを追いかけることだけに集中する時間帯をつくってみてほしいだけです。
ゲーム中はやりとりに夢中になってしまうでしょうから、ラリー練習の時の方がベターですね。単純に、動いた、汗かいた、自分に集中した、というような充実感もなかなか楽しいものだと思いますよ。
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